Usual Juneは、都市崩壊の脅威に立ち向かう女子学生ジューンを描く三人称視点の超常アクションアドベンチャーである。『Night in the Woods』や『TUNIC』のパブリッシングで知られるFinjiが自社開発タイトルとして手掛ける本作の発売日が、10月28日にSteamにて配信されることが正式発表された。生者と死者の境界が曖昧な港町を舞台に、幽霊との対話とハイスピードなバトルが融合した濃密なプレイ体験を提供する。
プレイヤーは、死者の完全な記憶と生者の干渉力を使い分けながら、滅亡の危機に瀕した街フェン・ハーバーの真相へと迫っていくことになる。
| タイトル | Usual June |
| 開発・販売 | Finji |
| ジャンル | 三人称視点超常アクションアドベンチャー |
| プラットフォーム | PC(Steam) |
| 発売日 | 10月28日 |
生者と死者の視点を紡ぐ探索と重厚なミステリー体験
本作の舞台となるフェン・ハーバーには、秘密の研究施設や埋没した地下トンネル、幽霊が徘徊する天文台、放棄された鉄道駅、さらには美しくも不気味な異界といった個性豊かなロケーションが存在する。プレイヤーはこれらを探訪し、タイムリミットが迫る中で全25名におよぶ個性豊かなキャラクターたちから手がかりを集めなければならない。
本作の最大の特色は、幽霊たちの写真のように精密な記憶と、生者が物質に干渉できる能力を組み合わせて謎を解き明かすシステムにある。単独では都市を救えない生者と死者が手を取り合う構造が、単なるパズル要素に留まらない深みのあるナラティブ体験を構築している。
Usual Juneが提示する変幻自在な高速アクションと成長システム
本作の戦闘システムは、アリーナ形式で展開されるスピーディーかつ流麗なアクションが軸となっている。プレイヤーはダッシュやパリィ、回避といった基本動作を駆使しつつ、ゲージを消費して放つスーパー技を織り交ぜて敵の猛攻を捌いていく。装備品やロードアウトのカスタマイズによってジューンの戦闘スタイルを自在に変化させられるため、プレイヤーごとの自由なアプローチが可能だ。
経験値を獲得してレベルアップすることで新たな異能がアンロックされるが、強力な力には常に未知の代償が伴う仕様となっている。リスクとリターンを天秤にかけながらビルドを構築する戦略的な楽しさが、本作のアクション性をさらに際立たせている。
実力派クリエイター陣が集結した豪華な開発体制
本作のクリエイティブディレクションを担当するのは、『Canabalt』や『Overland』で知られるAdam Saltsman氏だ。脚本にはDavid Pinckney氏に加え、数々の名作ADVで知られる英国アカデミー賞(BAFTA)受賞作家のCara Ellison氏が参画している。さらに、音響面は『Dreams Universe』などを手掛けた同じくBAFTA受賞経験を持つAdam Hay氏が担当しており、独特のビジュアルスタイルに匹敵する極めて上質なサウンドスケープの実現が期待される。
インディー界の実力派が集うスタイリッシュ超常ADVの真価
洗練されたアートスタイルとハイテンポなアクション、そして死生観をテーマにした緻密なシナリオが見事に融合している。リスクを伴うスキル成長とロードアウト構築は、アクションゲーマーの攻略意欲を刺激する設計だ。実績あるクリエイター陣の総合力が発揮された、下半期のインディーシーンを代表する注目作となるだろう。
最終コンパス指数: 8.8 / 10