個人ゲーム開発者のshar dev氏が手がける『TOUHOU GAIDEN』のSteamストアページおよびitch.ioページが公開され、東方Projectファンやクラシック2Dアクションゲーマーの間で大きな注目を集めている。本作は、千年紀の終わりが迫る1999年の幻想郷を舞台に、博麗霊夢と魂魄妖夢の二人がそれぞれの立場から妖怪襲撃の真相に迫る、緊迫感に満ちた二次創作アクションゲームだ。
▲ 公式カバーアート (提供: IGDB)
| 開発元 | shar dev |
| プラットフォーム | PC(Steam / itch.io) |
| ジャンル | 2D弾幕バトルアクション |
| 主人公 | 博麗霊夢 / 魂魄妖夢 |
| グラフィック | PC-98風レトロピクセルアート |
TOUHOU GAIDENが描く1999年幻想郷の危機と二つのゲームスタイル
本作の物語は、『東方怪綺談』と『東方紅魔郷』の狭間をつなぐ、原作とは異なる歴史を辿る前日譚として構築されている。妖怪による原因不明の襲撃の増加と、それに対抗する人間側の報復。一触即発の全面戦争が迫るなか、プレイヤーは博麗霊夢と魂魄妖夢という異なる背景を持つ二人を操作し、崩壊寸前の幻想郷の均衡を保つために戦うこととなる。
ゲームプレイは一本道で構成されたステージを攻略していく王道の横スクロール形式を採用。近接戦闘に特化し、鋭い剣技で敵を切り伏せる魂魄妖夢と、遠距離攻撃を主体としながらスライディングで姿勢を低くして弾幕を回避する博麗霊夢では、まったく異なる立ち回りが要求される。プレイヤーの好みに合わせた攻略法を見出す楽しさが本作の大きな魅力となりそうだ。
レトロゲームへのリスペクトと弾幕要素の融合
『TOUHOU GAIDEN』の最大の視覚的特徴は、PC-98時代の東方作品が持つダークかつ神秘的な作風を、ファミコン用アクションゲームを彷彿とさせる緻密なピクセルアートで再構築している点にある。『忍者龍剣伝』や『悪魔城ドラキュラ』といった名作クラシックアクションから強い影響を受けており、緊迫したレベルデザインと操作性が期待される。
ボス戦では、2Dアクションの基本動作に東方Projectの代名詞である『弾幕』が融合する。画面を埋め尽くす弾幕をかすめ(グレイズ)ながら敵の隙を伺い、一瞬の好機に反撃を叩き込むという、本家シューティングさながらの緊張感を横スクロールアクションの枠組みの中で見事に表現している。難易度もEASYからLUNATICまでの4段階が用意されており、幅広いプレイヤー層に対応している点も心強い。
TOUHOU GAIDENが提示するレトロインディゲームの新たな可能性
本作は単なる懐古趣味的なファンゲームに留まらず、PC-98時代の東方Projectへの深い敬意と、8ビット期の名作アクションが持つストイックなゲームプレイを高いレベルで融合させている。特にスライディングやグレイズを駆使した弾幕の切り抜けは、アクションとしての手触りの良さを予感させる。新旧のキャラクターが交錯する前日譚ストーリーの完成度を含め、インディ2Dアクション市場における今年の注目作となることは間違いないだろう。
最終コンパス指数: 8.5 / 10