世界的な人気を誇るサンドボックスゲーム『マインクラフト』において、プレイヤーの冒険と建築の幅を大きく広げる魅力的なアップデートが発表された。Mojang Studiosは2026年7月7日、Java版向けに『26.3 Snapshot 3』を、Bedrock版(統合版)向けに同様の内容を含む『Preview 26.40.30』の配信を開始した。本アップデートは、2026年秋に予定されている第3弾ゲームドロップに向けたテストバージョンであり、長年コミュニティが熱望していた『椅子に座る』機能や、サバイバル生活をより快適にする実用的な新アイテムが多数実装されている。
▲ 公式カバーアート (提供: IGDB)
| アップデート名称 | Java版 26.3 Snapshot 3 / Bedrock版 Preview 26.40.30 |
| 主な新アイテム | クッション、藁のベッド |
| 実装予定時期 | 2026年秋(第3弾ゲームドロップ) |
| 対応プラットフォーム | PC、PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、Switch、iOS、Android |
マインクラフト待望の着座機能を実現するクッションの革新性
今回追加された新アイテムの中で、最もコミュニティを沸かせているのがクッション(Cushion)の実装だ。マインクラフトにおける『座る』という動作は、これまで階段ブロックやハーフブロックを椅子に見立てたMod等を利用しなければ再現できない要素であり、バニラ環境での公式実装は長年の悲願であった。クッションは任意のブロックの上に設置可能で、右クリック(または各ハードの既定ボタン)をすることで、プレイヤーキャラクターがその上に座ることができる。乗馬時と同様にスニーク操作でいつでも着脱が可能だ。
このクッションは、同じく第3弾ゲームドロップで登場予定の『羊毛のハーフブロック』を3つ横に並べることでクラフトできる。既存の羊毛ブロックよりもクラフトのバリエーションが広がるだけでなく、インテリアとしてのデザイン性も極めて高い。なお、現時点のBedrock版プレビューにおいては、既知の不具合として新規構造物である『廃キャンプ』にクッションが自動生成されない問題が報告されているが、今後の正式リリースに向けて修正が進む見込みだ。
野宿の常識を変える使い捨ての藁のベッド
もう一つの重要な追加要素が、実用性に特化した藁のベッド(Straw Bed)だ。干草の俵を3つ並べることで4つの藁のベッドをクラフトできる。このアイテムは従来のベッドと同様に、寝ることで瞬時に夜をスキップできる機能を備えているが、最大の特徴は『使用してもリスポーン地点が上書きされない』という点にある。これにより、遠方への長距離探索中に夜を明かすためだけにベッドを設置しても、メイン拠点のスポーン設定が解除されるリスクがなくなる。
▲ 公式アートワーク (提供: IGDB)
ただし、藁のベッドは『一度使うと壊れてしまう』という使い捨ての性質を持っている。そのため、長期の旅に出る際はあらかじめ複数個をクラフトしてインベントリに忍ばせておく、あるいは現地で調達した干草から作成するサバイバル知識が求められるだろう。なお、この藁のベッドは新バイオームであるペールガーデンや花の森に生成されるようになった『廃キャンプ』のチェスト等からも入手可能となっており、探索中の現地調達手段としても機能するデザインになっている。
バグ修正と第3弾ゲームドロップへの展望
今回のスナップショットおよびプレビューでは、新アイテムの追加にとどまらず、ゲームプレイの快適性を向上させる調整も行われている。特にBedrock版において、同じシード値であるにもかかわらず構造物内のチェストから手に入るルート品(戦利品)の中身が異なってしまうバグが修正された。これにより、マルチプレイやシード値共有を用いた攻略の公平性が保たれることになる。秋の正式配信に向けて、新バイオーム『まだらな森』の実装を含め、さらなるシステム調整に期待がかかる。
マインクラフトが示すバニラ環境の進化とプレイヤーの利便性向上
今回のクッションと藁のベッドの実装は、単なるアイテム追加にとどまらず、プレイヤーの行動様式そのものを大きく変える可能性を秘めている。特にスポーン地点を固定しない使い捨てベッドの登場は、遠出におけるデスルーラの安全性を担保しつつ、夜間の危険を回避する画期的な手段だ。ユーザーのMod文化を尊重しつつ、公式としてのゲームバランスを保った見事な落としどころと言えるだろう。
最終コンパス指数: 9.2 / 10