デベロッパーのLeylineが手がける『Guildrun』の体験版が、2026年7月16日に配信され、世界中のコアゲーマーの間で瞬く間に大きな話題を呼んでいる。本作は、デッキ構築型ローグライクのゲーム進行と、オートバトラーの戦闘システムを融合させたPvE(プレイヤー対環境)特化型のタイトルだ。体験版でありながら、すでに多くのユーザーを熱中させているそのゲームデザインの神髄と、秘められた中毒性の正体に深く迫る。
▲ 公式カバーアート (提供: IGDB)
| 開発元 | Leyline |
| 対応プラットフォーム | PC(Steam) |
| リリース予定時期 | 2027年 |
| ジャンル | PvEローグライク・オートバトラー |
| 体験版配信日 | 2026年7月16日 |
『Guildrun』が提示するオートバトラーの新たな地平
『Guildrun』は、プレイヤーがヒーローを育成してチームを編成し、「リフト」と呼ばれる危険な裂け目を探索するPvEローグライク・オートバトラーだ。ゲームの基本フローは、進むルートを選択しながらイベントをこなし、敵を倒して得た「シャード」を元手に部隊を強化していくという、デッキ構築型ローグライクでお馴染みの形式を踏襲している。しかし、その戦闘システムには極めて戦略性の高いオートバトラーのメカニクスが組み込まれている。
プレイヤーはまず個性豊かなヒーローから初期メンバーを選択する。例えば、高い体力と攻撃力・防御力を兼ね備えたヴァンガードの「Rowan」や、耐久力は低いものの強力なクリティカル攻撃を放つアサシンの「Yuuna」など、属性や役割(ロール)に応じたユニット設計がなされている。最大6人のヒーローをプールに保持でき、戦場には最大3人を配置可能だ。戦闘自体は完全オートで進行するため、戦闘前の配置(ポジショニング)や所持しているアイテム、シナジーの噛み合わせが勝敗を左右する。
本作の中毒性を高めているのが、ショップフェーズにおけるヒーローのアップグレードシステムだ。すでに編成しているヒーローと同じユニットをショップで購入することで、キャラクターが重ね合わされてパワーアップし、ステータスの向上や追加アビリティの獲得が発生する。さらに、体験版の時点で100種類以上の装備アイテムと、300種類を超える「レリック」が実装されており、プレイヤーの数だけ異なるビルド(構築)を試すことができる懐の深さが魅力となっている。
『Guildrun』体験版の成功が証明するPvE需要の高さ
▲ 公式アートワーク (提供: IGDB)
『Guildrun』の体験版は、配信直後から驚異的な数値を記録している。プレイヤーの同時接続数はピーク時に5,640人に達し、Steamユーザーレビューにおいてもすでに200件以上が集まるなか、好評率は驚異の96%をマークして「非常に好評」のステータスを獲得した。この爆発的な人気の背景には、対人戦(PvP)のプレッシャーを排除した「PvEオートバトラー」というジャンルの選択がある。
開発を手がけるゲームスタジオLeylineには、Activision BlizzardやRiot Games、コナミ、Electronic Artsといった名だたる大手パブリッシャーの出身クリエイターが名を連ねている。彼ら自身もオートバトラーやローグライクの熱狂的なファンであり、制作においては『Slay the Spire』や『チームファイト タクティクス』から多大なインスピレーションを受けたと公言している。対人戦における「メタの固定化」や「時間制限のストレス」から解放され、シングルプレイでじっくりと自分の理想とする最強のシナジーを追求できる点が、多くのゲーマーに刺さった形だ。
さらに、今後の開発方針として2プレイヤーでの協力(コープ)モードの実装が検討されている一方で、PvP要素の導入は明確に否定されている。これにより、ユーザーコミュニティは競争ではなく「ユニークなビルドの共有」や「高難易度の攻略法」といった建設的な議論で盛り上がりを見せている。現在は日本語表示のみの対応となっているが、将来的には日本語を含む多言語へのローカライズが計画されており、PC(Steam)でのさらなる国内プレイヤー増加に期待が寄せられる。
『Guildrun』が示すPvEオートバトラーという未開拓市場の可能性
本作の成功は、オートバトラーというジャンルが持つ戦略性を、ソロプレイのローグライクという枠組みに移植した点にある。競争による疲弊を避け、自らが組み上げたシステムが画面上で敵を圧倒するカタルシスに特化させた設計は極めてスマートだ。元大手デベロッパーの精鋭が集うLeylineの手腕によって、ビルドの多様性とゲームバランスが非常に高い次元で両立されており、2027年の正式リリースに向けた最大のダークホースとなるだろう。
最終コンパス指数: 9.2 / 10