[深掘り] ダークソウル2 糞団子縛り 攻略 ymfah氏が到達した「排泄物」による究極のグリッチ走破

ダークソウル2において、投擲アイテム「糞団子」のみで全編を攻略するという、前代未聞の挑戦が達成された。動画投稿者であるymfah氏が4月1日に公開したこの記録は、単なる奇抜な縛りプレイの枠を超え、本作の持つプログラムの脆弱性やアイテムドロップの仕様を逆手に取った、技術的な探究の結晶と言える内容となっている。本作は2014年の発売以来、多くのハードコアユーザーに愛されてきたが、ここに来て「排泄物」を武器にするという極限のプレイスタイルが再注目を集めている。

DARK SOULS II 公式カバー

▲ 公式カバーアート (提供: IGDB)

対象タイトル ダークソウル2 (SCHOLAR OF THE FIRST SIN)
挑戦者 ymfah
主要攻撃手段 糞団子 (猛毒付与アイテム)
攻略の鍵 Parrywalk、Bonfire Wi-Fi、闇霊誘導などのグリッチ

ダークソウル2における資源管理の極北:「糞不足」の衝撃

今回の攻略において最大の障壁となったのは、皮肉にも攻撃手段そのものの「供給不足」であった。ダークソウル2の序盤で入手可能な糞団子はわずか5つ。しかし、糞団子を無限販売するNPC「ネズミの王」と契約するためには、敵対NPCからドロップする「ネズミのしっぽ」が必要であり、そのネズミを倒すためには最低でも6つの糞団子を要するという絶望的な矛盾に直面したのである。ymfah氏はこの「1つの不足」を解消するため、通常のゲームプレイでは到達し得ない領域へと足を踏み入れた。

氏は、DLCエリア「鉄の古王の冠」に登場する特定の敵が糞団子をドロップすることに着目。しかし、そこへ辿り着くためには多くのボスを撃破しなければならない。ここで投入されたのが、数々の高度なグリッチだ。焚き火メニューを維持したまま移動する「Bonfire Wi-Fi」や、空中を歩行する「Parrywalk」を駆使し、一切の攻撃を行わずにボスをスキップ。システムが想定していない経路を辿ることで、強引に供給源を確保しようとする執念は、まさにジャーナリズム的な驚きを禁じ得ない。

グリッチと仕様の隙間を縫う「インゲーム・サバイバル」

DARK SOULS II 公式アートワーク

▲ 公式アートワーク (提供: IGDB)

ドロップ判定の不備さえも計算に入れる緻密な戦略が、この攻略を特別なものにしている。当初目指した敵からのドロップは、敵が自爆した際にドロップ判定がスキップされるという仕様に阻まれた。そこで氏は、闇霊の攻撃にネズミを巻き込ませるという、極めて再現性の低い、しかし理論上確実な「外部要因の利用」を選択。これによりネズミの王との誓約を成功させ、ついに兵站問題を解決したのである。これはダークソウル2というゲームが持つ、物理演算とNPC AIの相互作用を極限まで理解していなければ不可能な芸当だ。

さらに特筆すべきは、自身のステータス強化における手法である。糞団子で自らを毒状態にし、特定のモーション中にレベルアップを行うことでソウル消費を無効化するグリッチを反復。消費アイテムを節約するために「聖壁のメイス」の毒蓄積を利用するなど、ルールの穴を突く独創的な発想が光る。最終的に、猛毒の煙に包まれながら崩れ去るラスボスの姿は、開発者が意図したであろう「絶望」とは異なる、一種の滑稽さと達成感が入り混じった異様な光景を現出させていた。

Game’s Compass Perspective: ダークソウル2が内包する「不条理への回答」としてのグリッチ
本攻略は、ゲームが提示する「困難」を正面から受け止めるのではなく、システムそのものを解剖し、別の解法を提示する知的営みである。糞団子という最低のアイテムを最強の武器に変えたのは、プレイヤーの高度なリサーチと、仕様の限界を試そうとする純粋な探究心に他ならない。

ymfah氏によるこの「How to Poop Only」動画は、公開からわずかな期間で60万回再生を超え、世界中のゲーマーに衝撃を与えている。固定概念に縛られない攻略が、発売から10年以上経過した名作に新たな命を吹き込む好例となった。詳細なゲーム仕様については、Steamストアページなどで確認できる。

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最終コンパス指数: 9.5 / 10

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