[Beast of Reincarnation] 『Beast of Reincarnation』先行プレイ評価レビュー 自由な探索と遊びやすいパリィの融合

『Beast of Reincarnation』は、数々の名作を送り出してきた開発会社ゲームフリークが、従来の枠組みを大きく超えて挑んだ野心的なアクションRPGだ。文明崩壊から1000年が経過した西暦4026年の架空の日本を舞台に、穢れをその身に宿す少女エマと、異形の相棒クゥが繰り広げる冒険は、これまでの同社のイメージを一新するほどに重厚でダークな世界観を湛えている。先行試遊を通じて体験できた本作の第一印象は、探索の自由度が極めて高いこと、そしてアクションゲームの醍醐味である攻防が驚くほどプレイヤーフレンドリーに落とし込まれていることだ。名作アクションゲームへのリスペクトを感じさせつつも、誰もが爽快感を味わえるように徹底して設計されたゲームシステムの深部を、本稿では余すことなく分析していく。

Beast of Reincarnation レビュー、概要、および公式カバー

▲ 公式カバーアート (出典: IGDB)

対応プラットフォーム PC(Steam/Microsoft Store)/ PS5 / Xbox Series X|S
開発元 ゲームフリーク
パブリッシャー ハピネット
発売予定日 8月4日
ジャンル アクションRPG

縦横無尽に世界を駆ける『Beast of Reincarnation』の探索体験

本作の探索において最も革新的な要素は、主人公エマが植物の力を操って行う高低差移動の快適さにある。一般的に、フィールド上で足場を構築するアクションは、特定のオブジェクトが存在する場所に限定されることが多い。しかし『Beast of Reincarnation』では、任意の場所からほぼ無限に植物を伸ばして足場を作り出し、高所への登攀や崖間の移動を行うことができる。この仕様により、プレイヤーは開発者が用意した正規ルートを逸脱し、自分だけの強引なショートカットを開拓する楽しさを得られるのだ。

さらに、退廃した文明の残滓が漂うセミオープンフィールドのビジュアルデザインと、美しくチルなボーカル入りのBGMが見事な相乗効果を生み出している。孤独でありながらも、どこか安らぎと神秘性に満ちた旅路は、往年のディストピアSFアクションを彷彿とさせるプレイフィールを提供してくれる。見つめると死に至る謎の巨大建造物「三日月」など、フィールド随所に散りばめられた世界観の謎も、プレイヤーの探究心を強く刺激する要素となっている。

初心者からコアゲーマーまでを包摂する『Beast of Reincarnation』の戦闘システム

戦闘においては、緊迫したパリィと回避を主軸に置いたアクションが展開される。一見すると高難度な印象を受けるが、本作はアクションゲーム初心者を挫折させないための丁寧な配慮に満ちている。最も特徴的なのは、攻撃モーションの硬直をいつでもキャンセルしてパリィへと移行できる極めて優秀な操作レスポンスだ。通常攻撃ボタンを連打するだけでも、ジャンプ操作を介さずに空中追撃へと移行できるなど、極限までシンプルにまとめられた操作系は、動かすだけでも抜群の心地よさを提供する。

また、パリィや回避における成功判定の猶予時間が非常に長く設定されている点も特筆に値する。プレイヤーが「タイミングを誤った」と感じる瞬間でもジャストガードが成功しやすく、派手な演出とSEによって高い爽快感と達成感を得られる仕組みだ。もちろん、よりシビアな緊張感を求めるハードコアゲーマーに向けては、判定が厳格になり敵の攻撃も激化する難易度「HARD」が用意されており、ゲーム中いつでも自由に変更可能となっている。

Beast of Reincarnation ゲームプレイ、特徴、およびスクリーンショット

▲ ゲームプレイおよび公式メディア (出典: IGDB)

バディ「クゥ」との共闘と戦略的育成がもたらすシナジー

エマの相棒として常に同行する腐食体クゥは、単なるマスコットの枠を超えた戦闘の鍵を握るバディである。戦闘中、クゥは自動で敵を追撃してエマをサポートするだけでなく、プレイヤーが任意のタイミングで「開花技」と呼ばれる強力なアクションを命令することができる。コマンド選択を起動している間はゲーム内の時間が超スローモーションになるため、戦況が混沌とした場面でも、落ち着いてクゥに指示を出して危機を切り抜けることが可能だ。

この強力な開花技を発動させるためには、エマ自身がパリィを決めてゲージを蓄積する必要がある。つまり、エマの基本操作の上達がクゥのサポート頻度を高め、戦闘効率が爆発的に向上していくという、非常に美しい戦闘デザインが構築されている。さらに、拠点へと戻ればクゥを撫でたり、シャワーを浴びさせたりといった愛らしいインタラクションが用意されている。これらを通じて親密度を上げれば、クゥのスキル装備枠が拡張されるなど、育成と愛着がしっかりとゲームプレイに結びついている点も高く評価できる。

『Beast of Reincarnation』はPC(Steam / Microsoft Store)/ PS5 / Xbox Series X|S向けに8月4日に発売予定だ。

『Beast of Reincarnation』が切り開くアクションRPGの新たなアプローチ
本作は、高難度アクションの代名詞であるパリィ主体の戦闘システムを、独自の判定緩和とコマンド遅延によって「誰もが楽しめる爽快な体験」へと昇華させている。ただ易しくするだけでなく、難易度HARDによるコア層への配慮と、制限のない足場生成による自由なルート開拓が共存している点が素晴らしい。ゲームフリークの従来のイメージを鮮やかに覆す、挑戦的かつ完成度の高い意欲作と言えるだろう。

最終コンパス指数: 8.5 / 10

関連記事:『Beast of Reincarnation』PS5パッケージ版の特典詳細まとめ

関連記事:『Beast of Reincarnation』PS5版の発売スケジュールと最新情報

コメントする

error: Content is protected !!