デベロッパーのMind Creationsは7月10日、不気味な異常存在を管理・処分する新作シミュレーションゲーム『Anomaly Control Simulator』を発表した。プレイヤーは地下深くに位置する閉鎖的な職場で、一見すると平凡なオブジェクトに隠された致命的な異常性「アノマリー」を暴き出し、安全に収容または処分する任務に就く。本作はダークな世界観と、死と隣り合わせの極限状態におけるデスクワークを融合させた、独特の緊張感が漂うシミュレーター作品となっている。
▲ 公式カバーアート (提供: IGDB)
| 開発元 | Mind Creations |
| 対応プラットフォーム | PC(Steam) |
| ジャンル | アノマリー管理シミュレーション |
| リリース時期 | 開発中(未定) |
未知の恐怖を暴く『Anomaly Control Simulator』のゲームプレイ
本作の核となるのは、配属された職員として挑む「アノマリーの分析と管理」だ。眼前に用意されるのは、古ぼけた時計や巨大なラバーダック、冷蔵庫といった日常にありふれた物品ばかり。しかし、これらはすべて周囲を着火させる、人を発狂させる、あるいは無制限に増殖するといった恐るべき異常性を秘めている。プレイヤーは監視カメラを通した映像分析、高電圧の印加、可燃物の配置、さらには火炎放射といった多種多様な手段を用いてアノマリーの特性を解明しなければならない。
また、支給される多機能ツールも重要な役割を果たす。拳銃のような形状をしたこのデバイスは、肉眼では捉えられない温度変化、電磁ノイズ、磁場、放射線といった不可視のパラメータをモニターに可視化する機能を持つ。もし管理に失敗し、危険なアノマリーが施設内に解き放たれた場合は、このツールを片手に暗闇を探索し、命がけで再収容を試みるハンティング要素も用意されている。
SCP財団と名作インディーゲームの遺伝子を継ぐシステム
『Anomaly Control Simulator』が構築する世界観は、インターネット上の共同創作コミュニティ「SCP財団」から強い影響を受けている。異常な存在を特別収容プロトコル(SCP)によって管理し、人類社会の平穏を秘密裏に守るという構造は、本作のシステムにそのまま投影されている。さらに、開発元は名作入国審査アドベンチャー『Papers, Please』からの影響も公言しており、日を追うごとに複雑化していく業務プロセスと、官僚的な手続きの妙がゲームプレイに組み込まれていることが伺える。
▲ 公式アートワーク (提供: IGDB)
ストアページに記された「仕事に失敗しても心配は無用」「あなたの替えはいくらでもいる」というシニカルな一言は、本作のブラックユーモアとディストピア的な雰囲気を象徴している。プレイヤーが操作する職員が死亡した場合、プレイヤーは新たな使い捨ての職員として業務を引き継ぐことになる。この命の軽さが、かえって過酷な現場での没入感を高めるスパイスとして機能するだろう。開発を手がけるスタジオの代表格には、ハイクオリティな短編アニメーション映画を手がけた実績を持つMikhail Dmitriev氏の名があり、映画的な演出と重厚なグラフィック表現にも期待がかかる。
『Anomaly Control Simulator』が描く管理の美学とコズミックホラーの融合
本作は、SCP的なガジェット感と『Papers, Please』の緻密な業務タスクが見事に融合した一作になりそうだ。単にモンスターに襲われる恐怖ではなく、仕様書とデータに基づきながら「ルール通りに異常を処理する」という、事務職特有の緊張感が知的好奇心を刺激する。開発元が持つ映像制作のノウハウが、薄暗い地下施設の冷たい空気感をどう描き出すかに注目したい。
本作の最新情報は、公式のSteamストアページから確認可能だ。異常存在とのスリリングな心理戦に備え、ウィッシュリストに登録して続報を待ちたい。
最終コンパス指数: 8.5 / 10