[レビュー] 『デイヴ・ザ・ダイバー』大型DLCインザジャングル先行レビュー 寿司屋からグリルへ進化したサバイバル要素を徹底解剖

海洋探索と寿司屋経営のサイクルで多くのプレイヤーを魅了した『デイヴ・ザ・ダイバー』の新たな一歩が、本日6月18日に踏み出された。大型DLC『デイヴ・ザ・ダイバー イン・ザ・ジャングル』は、本編クリア後のプレイヤーはもちろん、新規プレイヤーでもすぐに始められる驚きの大ボリュームコンテンツだ。新たな冒険の舞台は海ではなく淡水の湖、そして鬱蒼としたジャングルである。約10時間以上におよぶ新規ストーリーが描かれ、グラフィックの奥行きや演出面も大幅に強化されている。

Dave the Diver 公式カバー

▲ 公式カバーアート (提供: IGDB)

対象作品 デイヴ・ザ・ダイバー イン・ザ・ジャングル
配信開始日 2026年6月18日
プラットフォーム PC / PS4 / PS5 / Nintendo Switch / Nintendo Switch 2 / Xbox Series X|S
プレイ想定時間 10時間以上
主要追加要素 淡水湖探索 / バンチョグリル / ターン制バトル / 虫バトル

『デイヴ・ザ・ダイバー』が魅せる新たなサバイバル!舞台はジャングルと淡水の湖へ

本作で最も大胆な変更点は、デイヴたちの活動拠点となるウタラ村でのゲームサイクルだ。従来の『デイヴ・ザ・ダイバー』では海で獲った魚を寿司にして提供していたが、淡水魚は寿司には向かない。そこでバンチョが新たにオープンしたのが、民族風の焼き料理をメインに提供するバンチョグリルである。プレイヤーは昼にジャングルや湖で食材を調達し、夕方からは串焼き料理などを客にサービングする。串焼きはデイヴ自身が具材をセットする必要があり忙しさは増したものの、本編にあった食器の片付けやワサビの補充が撤廃されたことで、極めて洗練されたプレイフィールを実現している。

バンチョグリルを支えるウタラ村のコミュニティ

バンチョグリルにやってくる客は、最初はデイヴたちを警戒しているウタラ村の人々や調査チームの面々が中心となる。彼らと親しくなるために欠かせないのが、本作の核心とも言える好感度システムだ。村人の困りごとを解決したり、伝統の『おみやげ』を贈ることで好感度が上昇し、それによって店への来店や、新たな物資、調度品の製作が解禁されていく。陸上パートはオープンフィールドの2.5Dグラフィックで描かれ、探索の自由度が飛躍的に向上している。

時間に追われる夏休み体験とリアルのゲームバランス

ウタラ村の陸上探索では、リアルタイムで時間が進行する。のんびり生き物を採集しているとあっという間に開店時間になってしまうため、適度な時間管理が求められる。一方で、水中での漁や、ジャングルの奥地、古代遺跡の探索では時間は経過しない。この『追われる楽しさ』と『じっくり挑むパズル・戦闘』の静と動のメリハリが、プレイヤーを飽きさせない見事なゲーム設計を生み出している。

Dave the Diver 公式アートワーク

▲ 公式アートワーク (提供: IGDB)

『デイヴ・ザ・ダイバー』の戦闘を革新する新装備とターン制バトル

探索を快適にするための新システムも多数導入されている。特に注目すべきは、4つの銃に自由に変形できる新武器「ジャングルガン」だ。本編のように水中で武器を拾ってアップグレードする必要がなくなり、最初から多様な戦闘スタイルを維持できるようになった。また、水流に逆らったり移動を短縮できる「フックガン」や、汚染された湖に耐えるための防具など、アップグレード要素も非常に豊富である。集めた鉱石でサポート物資を増やすハクスラ的な楽しさも健在だ。

ジャングルの奥地で待ち受ける戦略的なターン制バトル

ウタラ村からさらに奥へと進むと、凶暴な野生動物たちがデイヴたちの行く手を阻む。ここでは本編とは全く異なるターン制バトルへとシームレスに移行する。デイヴやコブラたちが武器を手に戦うこのシステムは、ジャストタイミングのキー入力による攻撃力アップや、敵の攻撃に合わせたジャストガードなど、アクション性の高いコマンドバトルに仕上がっている。戦闘勝利で得られる経験値によってステータスを個別に強化できる育成要素もあり、シンプルながらもRPGとしての高い完成度を誇る。

懐かしさと中毒性が共存する虫バトルなどの豊富なミニゲーム

さらに本作を彩るのが、寄り道要素としてのミニゲームの数々だ。木や岩にいる昆虫と戦う「虫バトル」は、ターン制とじゃんけんの3すくみが融合したシンプルながらも奥深いシステムで、より強い虫を求めてついつい熱中してしまう魅力がある。また、歩いた距離に応じて植物が育つ「マリンカブルーム」や「ムシペディア」のコンプリート要素など、やり込み要素は枚挙にいとまがない。もしミニゲームが苦手であっても、複数回失敗するとスキップできる極めて親切な設計が施されているため、誰もがストレスなく物語を楽しめるだろう。

『デイヴ・ザ・ダイバー』が提示するスピンオフ級DLCの新たな金字塔
本作は単なるエリア追加にとどまらず、ゲームプレイのサイクル自体を寿司屋経営と海洋探索からジャングルサバイバルとグリル経営へと大胆に再構築している。特にターン制バトルや好感度システムの導入は、本編の魅力を損なうことなく新鮮なプレイフィールを提供することに成功した。リソース管理の忙しさと夏休みのようなのどかさが同居する絶妙なゲームバランスは、まさに開発陣の卓越した開発力を証明している。

最終コンパス指数: 9.2 / 10

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