ドーナタルは、アークシステムワークスが手がける完全新作の宇宙人入星審査アドベンチャーゲームであり、2026年9月4日にPC(Steam)向けに税込1000円で発売されることが正式に発表された。プレイヤーは西暦2206年の国際宇宙港を舞台に、150年のコールドスリープから目覚めた審査官として、地球来訪を企む多種多様な宇宙人たちの入星可否を判定していくことになる。格闘ゲームの雄として知られる同社が社内コンペから生み出した意欲作であり、書類だけでなく対話の空気感や関係性を読み解くユニークなゲームプレイが注目を集めている。
▲ 公式カバーアート (出典: IGDB)
| タイトル | ドーナタル |
| 開発・販売 | アークシステムワークス |
| ジャンル | 宇宙人入星審査アドベンチャー |
| 対応プラットフォーム | PC(Steam) |
| 発売日 | 2026年9月4日 |
| 価格 | 1,000円(税込) |
西暦2206年の地球を守る入星審査官の孤独な戦い
本作の舞台となるのは、かつての国際宇宙ステーション(ISS)を再利用して建造された国際宇宙港である。主人公は莫大な借金を背負い、それを返済して再び地球の地を踏むため、危険と隣り合わせの入星審査官業務に従事することになる。2206年の地球は諸問題の解決手段として宇宙人の技術や知恵に期待を寄せており、有益な異星人には積極的に入星許可を出す必要がある。しかし、観光や留学を装って紛れ込む危険な宇宙人を誤って地球へ通してしまうと、地球そのものが滅亡の危機に瀕するという極限のプレッシャーが課せられる。
日々の業務は毎朝のニュース確認から幕を開ける。ニュースを通じて宇宙全体の最新情勢や地球側の評価パラメータを把握し、その日の審査方針や警戒すべき脅威をインプットした上で審査デスクへ向かう設計となっている。世界情勢の変動によって求められる人材や入星基準がリアルタイムに変化していくため、単なる機械的な照合作業にとどまらない深い状況判断が求められる点が大きな特徴だ。
対話の揺らぎから危険を炙り出す独自の審査システム
ドーナタルのゲームプレイにおける最大の革新性は、宇宙人をグループ単位で審査し、さらに最大2人を同時に審査台へ立たせられるマルチインタビュー形式にある。最大8人までのグループで訪れる宇宙人に対し、個別の身元確認だけでなく、対象同士の会話やリアクションから矛盾や真意を暴き出すシステムが導入されている。恋人、宿敵、あるいは赤の他人といった様々な関係性のペアをあえて同時に問い詰めることで、隠蔽された危険な本性を引き出す心理戦が展開する。
従来の入国審査シミュレーターに見られるような書類の不備チェックに加えて、会話の端々に現れる違和感や態度の変化をプレイヤー自身の観察眼で拾い上げていく楽しさが本作の核となっている。地球の発展に寄与する有益な宇宙人を迎え入れつつ、破滅をもたらす悪意をいかに水際で防ぐかという判断の連続が、プレイヤーの倫理観と洞察力を激しく揺さぶる仕組みだ。
▲ ゲームプレイおよび公式メディア (出典: IGDB)
社内公募から結実したアークシステムワークスの新機軸
本作は、アークシステムワークスが2024年8月に始動させた社内プロジェクト公募企画から誕生した作品である。同社の強みである対戦格闘ゲームの文脈とは一線を画し、インディーライクで実験的なアドベンチャーゲームとして結実した背景を持つ。2026年2月の初報発表から着実にブラッシュアップが重ねられ、このたび満を持して発売日が確定した。
手頃な価格設定でありながら、リプレイ性の高い審査シミュレーションと緊張感あふれるSFサスペンスが融合した本作は、PCゲーム市場において確固たる存在感を示すことが期待されている。詳細はSteamストアページおよび公式サイトにて確認可能だ。
ドーナタルが提示する対話型シミュレーションの新たな可能性
本作は書類照合主体の入国審査ジャンルに対し、2者同時審査による対話観察という多層的な推理要素を組み込んだ点が秀逸である。関係性の揺さぶりを通じて真偽を見極めるプレイ体験は、インディーパブリッシングにも注力する同社の新たな開発アプローチとして高い完成度を予感させる。
最終コンパス指数: 8.5 / 10