地中を掘り進み、物理演算で流れる水や溶岩を利用して戦う2Dマルチプレイ・アリーナシューター『Dirtnap(ダートナップ)』が発表された。インディーデベロッパーのPart Time Monkeyが手がける本作は、破壊可能な地中マップを舞台にしたカオスなアクションゲームだ。この『Dirtnap(ダートナップ)』は最大10人のプレイヤーが入り乱れ、独自の環境システムとキャラクターアビリティを駆使して競い合う、極めて戦術性の高いオンラインシューターに仕上がっている。
| 開発元 | Part Time Monkey |
| ジャンル | 地中アリーナシューター |
| プレイ人数 | 最大10人(ローカル / オンライン) |
| プラットフォーム | PC(Steam) |
| 配信形態 | 早期アクセス(日本語対応予定) |
| 配信予定時期 | 2026年8月 |
掘削と流体シミュレーションがもたらす『Dirtnap(ダートナップ)』の戦術的カオス
本作のバトルの舞台となるのは、砂丘、永久凍土、泥地、火山の4つのバイオームに分かれた地中世界だ。プレイヤーは土を掘り進みながら、マップに隠された武器を探し出し、敵と対峙することになる。最大10人が同時に参加できるマルチプレイでは、デスマッチやチームデスマッチ、キャプチャー・ザ・フラッグ、さらにはリスポーンなしの緊張感溢れるバトルロイヤルまで、多彩なルールが用意されている。各ゲームモードはトーナメント形式で遊ぶことも可能で、ラウンドを重ねるごとに能力がアップグレードされていくRPG的な成長要素も備わっている。
単に穴を掘って撃ち合うだけでなく、本作を際立たせているのが『水』や『溶岩』のリアルタイムな流体シミュレーション要素だ。プレイヤーが土を掘ると、そこに溜まっていた液体が物理演算に従ってドバドバと流れ出す。水中に留まりすぎれば溺死のリスクが生じ、溶岩に触れれば大ダメージを受ける。この流体の動きをいかに制御し、敵をトラップにハメるかという環境利用の知略が、勝敗を分ける極めて重要なファクターとなるだろう。バトルロイヤルモードでは徐々に溶岩が競り上がってくる仕様もあり、常に変化する地形への即応力が試される。
個性豊かな動物たちのアビリティとバイオームごとの環境相互作用
『Dirtnap(ダートナップ)』には、それぞれ独自の固有アビリティを持つ7種類の動物や虫のキャラクターが登場する。たとえばカメレオンは静止時に姿を消す隠密行動を得意とし、アリは壁や天井を自由に這い回る立体的な機動力を誇る。さらに、破壊不可能な岩をも掘り進められるクマや、タレット設置による防衛線構築に長けたモグラ、射程と威力が高い武器特性を持つクサリヘビなど、選ぶキャラクターによって立ち回りは根本から変化する。
特筆すべきは、キャラクターの特性と環境特性のシナジーだ。例えば、通常キャラクターが長く潜ると溺れてしまう水中環境において、カモノハシだけは無限に潜水可能という圧倒的なアドバンテージを持つ。また、溶岩に水が触れると冷え固まって石(足場)になるなど、マップ内の物質が相互に作用するギミックも搭載されている。さらに火を延焼させる草やツタ、溶けると水に変わる雪などの要素も存在。火炎放射器やミサイルなどの30種類以上の武器と、キャラクター固有スキル、そして環境ギミックが組み合わさることで、一瞬の油断も許さないダイナミックな戦闘が繰り広げられる。
早期アクセスから始まるコミュニティ主導の進化ロードマップ
開発元は2026年8月の早期アクセス配信開始に向けて、主要な基本システムをすでに完成させている。本作『Dirtnap(ダートナップ)』は、リリース時点で30種類以上の武器が実装され、Botを混ぜた対戦にも対応するため、マッチングの待ち時間や練習にも困らない設計だ。今後もプレイヤーからのフィードバックを基に、新規の動物キャラクターやアビリティ、武器、追加マップ、新ゲームモードの実装、そして緻密なゲームバランスの調整が計画されている。地中という極限の閉鎖空間において、流体を制する者が戦場を制するゲームデザインは、パーティーゲームとしても競技性の高いeスポーツタイトルとしても、大きなポテンシャルを秘めている。
『Dirtnap(ダートナップ)』が突きつける2D破壊シューターの新たな物理的リアリティ
本作の流体シミュレーションは、かつてのクラシックな穴掘りゲームに決定的な変革をもたらしている。単に地形を破壊するだけでなく、液体の流動という環境変化がプレイヤーの移動経路や防衛線をリアルタイムに塗り替えていく。カモノハシの潜水能力やクマの削岩能力など、キャラ性能が環境に直接干渉する設計は、カジュアルな撃ち合いの裏に深いメタゲームを構築しており、インディーゲームならではの野心に満ちている。
最終コンパス指数: 8.5 / 10