[新作] コントロール レゾナント 試遊レビュー:銃を捨てた近接アクションへの大胆な変貌を解剖する

コントロール レゾナントは、Remedy Entertainmentが放つ、前作の三人称視点シューティング(TPS)スタイルを大胆に再定義した近接アクションの最新作である。前作でプレイヤーを魅了した超常的なパワーと「オールデスト・ハウス」の不気味な雰囲気はそのままに、本作は銃火器を一切排除するという極めて野心的な決断を下した。約2時間の先行試遊で明らかになったのは、物理法則を無視したアクロバティックな戦闘と、より広大で歪んだ世界観が融合した、全く新しいゲーム体験である。

Control Resonant 公式カバー

▲ 公式カバーアート (提供: IGDB)

開発元 Remedy Entertainment
対応プラットフォーム PC / PlayStation 5 / Xbox Series X/S
ジャンル 超常近接アクションアドベンチャー
主人公 ディラン・フェイデン
主な戦闘スタイル 近接武器(3種装備可能)および超能力

ディラン・フェイデンが目覚める、侵食されたマンハッタンの戦場

コントロール レゾナントの物語は、前作の事件後に昏睡状態に陥っていたディラン・フェイデンが目覚めるところから動き出す。彼は幼少期から囚われていた「オールデスト・ハウス」を初めて脱出し、外の世界へと足を踏み出すが、そこに広がっていたのはヒス(超自然的な共鳴ウイルス)によって無残に侵食されたマンハッタンの光景だった。前作の閉鎖的なオフィス空間とは対照的に、崩壊した都市という開放的なロケーションが、本作のダイナミックなアクションを支える舞台となっている。

試遊の第2セクションで体験できた「エキストラクション・ゾーン」は、これまでのシリーズにはなかったオープンエンドな探索エリアだ。ここではメインミッションの合間に自由に街を駆け巡り、サイドクエストの解決や Dylan の能力を強化するためのリソース収集が可能となっている。高層ビルの間を滑空し、空中ダッシュを駆使して移動する感覚は、さながらスーパーヒーローアクションのようであり、Dylan の持つ圧倒的な身体能力と超常パワーの融合が、探索そのものをエンターテインメントへと昇華させている。

コントロール レゾナントが提示する、格闘と超能力の共鳴

本作の最大の特徴は、何と言ってもその戦闘システムにある。コントロール レゾナントのバトルは、デビル メイ クライのようなスタイリッシュなコンボアクションと、ドゥーム(2016年版)の止まることのない疾走感を組み合わせたような、極めて攻撃的な設計だ。プレイヤーはメイン武器、サブ武器、そしてフィニッシュ技用の武器という計3つの近接装備を同時にセットでき、これらを瞬時に切り替えながら戦うことになる。例えば、双剣で手数を稼ぎ、巨大なハンマーで敵のガードを崩し、ガントレットで強烈な一撃を叩き込むといった連携が可能だ。

Control Resonant 公式アートワーク

▲ 公式アートワーク (提供: IGDB)

特筆すべきは、空中でのアクションの自由度だ。空中ハンマー攻撃をジャンプや回避でキャンセルし、そのまま空中の敵を追い続ける「エアリアル・キャンセル」の挙動は、近接アクションとしての深みを感じさせる。これに加えて、前作のジェシーが使用した「投擲」や「シールド」といった超能力も健在だ。本作ではこれらが近接コンボの中にシームレスに組み込まれており、炎の属性を付与するパイロキネシスなど、新たな能力も追加されている。スキルの組み合わせ次第で、スタン重視や高火力重視など、プレイヤー独自の戦闘スタイルを構築できる柔軟性が確保されている。

シュールレアリスムの深化:シンクホールと「ドールハウス」の迷宮

Remedy作品の真骨頂であるシュールな演出も、コントロール レゾナントでは更なる進化を遂げている。試遊の終盤で訪れた「シンクホール」ミッションでは、地下の風景が突如として無限にループするアパートの一室へと変貌し、テレビから流れる不気味な歌声を頼りに道を探すという、前作の「アシュトレイの迷宮」を彷彿とさせるギミックが登場した。何百ものアパートがドールハウスのように積み重なり、重力が歪んだ空間を突き進む体験は、まさに視覚的な暴力とも言える衝撃を与えてくれる。

敵のバリエーション不足という前作の弱点も、本作では大幅に改善されているようだ。ヒスに感染したゾンビが溢れ出すバスや、人を襲う自動販売機、そして重力を操り壁や天井を歩くステルスモンスターなど、視覚的にも戦術的にも個性豊かな敵がプレイヤーを待ち受ける。これらの独創的なエネミーデザインが、奥深い戦闘システムを最後まで飽きさせないものにしているのは間違いない。コントロール レゾナントは、単なるスピンオフではなく、シリーズの可能性を物理的な破壊力とともに押し広げる正当な進化作と言えるだろう。

コントロール レゾナントが切り拓く、Remedy流キャラクターアクションの新境地
前作の「銃と超能力」という方程式を壊し、純粋な近接アクションへと舵を切った判断は、まさに英断と言えるだろう。ディランというキャラクターが持つ内面的な暴力性を、武器の重みとコンボの爽快感で見事に表現している。特に「エアリアル・キャンセル」による空中戦の維持は、近接アクションとしての完成度の高さを証明しており、TPSからアクションへのジャンル変更に伴う違和感は微塵も感じられない。探索と戦闘のテンポが改善されたマンハッタンでの体験は、シリーズファンのみならず、純粋なアクションゲームファンをも虜にするポテンシャルを秘めている。

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最終コンパス指数: 9.2 / 10

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